【2006.春】
今年の桜前線は、なかなか予定通りに進まないようです。春を迎えて、あわただしい様子が見受けられますが、当社の地域では、3月31日に広域合併[古川市・鳴子町・岩出山町・三本木町・松山町・鹿島台町・田尻町]により、「大崎市」(人口約14万人)が誕生しました。
新市の総合計画の中においても、「安全・安心」が掲げられています。しかし、お題目だけでは、安全・安心を確保することはできません。厳 しい財政事情ではあるでしょうが、必要な予算を確保することが肝心です。災害発生時に最優先されるのは、被災者の救出・救援ですが、それと同じくらい重要なのが、被害の拡大防止や道路などの交通網の確保です。救急隊、自衛隊、ボランティア等の活動ばかりが注目されがちですが、実際の災害現場では、建設機械でなければ対応できない場合も多く、建設業界の役割も極めて大きいのです。
災害時における建設業界の役割は、大変重要ですが、その能力を十分発揮させるためには、信頼できる業者の育成や事前の協定、契約方法の改善、資機材のストック、災害想定訓練、管理者との連携など、実効性がある事前準備が不可欠です。
そして、住民や発注者(管理者)との信頼関係により、成り立っていることは、言うまでもありません。スタートした「大崎市」においても、このような取り組みを進めていかなければならないと考えます。

【2006.夏】
今年の梅雨明けは、かなりずれ込みそうです。一気に暑い夏がやって来て、さらには、早めに残暑が訪れそうな雰囲気です。
紹介になりますが、広域合併により誕生した当社がある「大崎市」は、宮城県仙台市の北部に位置し東北のヘソ(縦横軸の中心)とも言える場所にあり、古くから交通の要所として栄えてきました。また、「大崎耕土」と呼ばれる豊壌の大地を有し、「ササニシキ」や「ひとめぼれ」といったブランド米のふるさととして知られています。
北西部には、国内にある11種の泉質の内、9種類が集まる温泉地、鳴子。西部には、現存する日本最古の学問所、有備館。北東部には、ラムサール条約登録地に指定されている蕪栗沼を持つマガンの里、田尻。等々、中心部の市街地では、TMO計画に基づいたまちづくりが進められており、様々な資源を持つこのまちでは、合併効果を活かして発展させていこうと、取り組みが進められています。
昨年来、建設産業を取り巻くニュースとして、「独占禁止法」と「品質確保に関する法律」が、たびたび記事になっています。このふたつの法律は、公平・透明・競争性を求めたものと、品質の向上と不良不適格業者の排除をにらんだものであり、相対する関係とも言えます。
いずれにしても、私たちは、お客様(発注者)のニーズに応えて、「よいものをつくる」企業であり続けなければならないと考えます。そして、そこで得る企業としての確かな信頼により、次の受注に結びつけたいものです。

【2006.秋】
「暑さ寒さも、彼岸まで」とは、よく言ったものだと思います。西の地方の各地では、大変な被害をおよぼした台風シーズンもほどほどに、一気に秋雨前線の動きか活発になり、気候が寒さとともに深秋を感じさせてくれています。
「日本にはもう、新しい道路はいらない」といった主張が展開されています。「道路整備は、投資金額が多いので無駄も多い」と「需要の少ないところに道路をつくっている」という2つが、大きな言い分のようです。道路は、社会インフラの前提であり、病院や学校へのアクセスの確保でわかるとおり、不可欠なものであり、投資金額も多くならざるを得ません。また、“混雑”という都市的な発想による需要が少ないといった考え方では、社会サービスにおける地域のアクセシビティ(移動しやすさ)の機能を維持することはできません。
都市と地方の移動時間を縮め、地方に住む人が、都市的なサービスを受けることができたり、都市と地方の連携を強めていくことは、生活の保障に直結する課題でもあります。道路ネットワークの構築を考える上での災害や医療への対応など、道路の役割を十分に理解して議論してほしいものです。
道路はできてしまえばおしまいではありません。資産となった道路の維持・管理はもちろんですが、質を高め、安全で快適な道路を整備することが、豊かな生活と産業の発展を促すものであると考えます。そして、そのような整備を提供するのが私たちの使命と責任なのです。