【2020.夏】

 今年は、真夏日が多く熱中症への注意が呼びかけられています。また、今年も西日本では豪雨災害に見舞われ、大きな被害を受けています。そして何より、新型コロナウイルス感染症の状況は、経済活動にも様々な影響を及ぼしています。
 新型コロナウイルスは、2019年12月以降、中国湖北省武漢市を中心に発生し、短期間で全世界に広がりました。2020年7月20日現在、全世界での感染者数は約1400万人にのぼり、死者は約60万人となっています。日本国内でも、7月19日時点で確認された感染者は、全国で約2万4000人にのぼり、984人が命を落としているとのことです。現在のところ感染経路、治療法、感染してからの経過など、明確には解明されていない部分が多々あり、世界中の研究機関が調査・研究を急ピッチで進めております。
 これからも、私たちひとり一人がこの状況に向き合い予防に努め、症状等も理解しすることと検査・診断を行い、そして治療についても、確実に進められることが必要と考えます。
 夜空では美しい天体ショーが毎夜繰り広げられていますが、「夜は必ず明けるから」とか、「必ず朝は来る」というように、「夜」は暗くて悪い事が起きているイメージで、「朝」が全てを解決する良きイメージで捉えられてしまうのは、残念なことだと思います。暗闇の中にいる時に、「明けない夜はない」として、朝がくるのを待つのも一つの希望の持ち方ではあります。しかし、それと並行して、むしろ夜だからこそ見えるものもあり、「夜の中にも輝きがある」と、今いる夜の中にある希望を見つけることが、まずは大事なのだと思います。そうしているうちに、気づいたら夜が明けていたというように、目の前の事に向かっていければと思います。
 今回のコロナ禍に寄せた、スケートの羽生結弦選手のメッセージを思い出しました。「3・11の時の夜空のように、真っ暗だからこそ見える光があると信じています」